
高2で絵を描くことの楽しさに目覚め。
猛烈な努力の末に東京藝大に合格した矢口八虎。
藝大2年目の夏に描き上げ、初めて学外のコンクールに出品した作品が入賞し、美術館に展示されることになった八虎は、大学での「講評」以外の評価、アートの他人への影響力に驚く。
自分の作品を見た、会ったこともない「他人」への影響力に混乱する八虎は、その困惑の理由が、アートの持つ力、深さであることに気づく。
高2で出会った絵が自分の人生を変え、自分もまた誰かの人生を変えうるのだと。
アーティスト「作家」への道が自分にも開かれていたのだ。
漠然とした夢が具体的な目標に変わり、大人へのステップが始まる。
新しい出会い、新しい課題、美術との関わり方、八虎の人生も新しい局面へ。
アートの歴史や可能性を詳細に活写、美大に進学した青年たちの情熱や奮闘を描く、今までになかった美術系青春漫画、早くも最新刊登場!


コメント
課題制作を通して歌舞伎町を体感したり、ゆかちゃん家に転がり込んだりゆるやかに広がっていく経験。
周りが大人になっていく中、本当に自分はこの道で良いのか、本当に絵が好きなのか悩み苦しむ気持ちはすごく痛感する。
多分これは働き始めてもずっと定期的に訪れる感情だと思う。
正解なんてないし、自分が選んだことの連なりの結果なんだろうけど、自分は間違えたのではないか、もっと他の可能性もあったのではと不安になる。
妥協やごまかしの連続、それでも今より少しでも明日が良くなるようにともがき、望む。
葛藤は尽きない。
そんな中、八虎と教授の対話の中の「自分が納得できる地獄を選んだだけ」という言葉がこの一冊を読んで良かったと思わせてくれる。
答えがない世界に溺れる自分にとって支えになる言葉。
酔っぱらってひらがなでぐるぐる心情が巡る場面と、そんな夜の世界を生きるホストを客観的に分析する視点が同居する主人公。
純粋で、でもとても思考能力が高い。
だからこそ見ててヒリヒリする。
「プロになるってピカソと並ぶってことなんだろ?」「どんだけ…」「ずっと戦い続けなきゃいけないんだよそれって…」
八虎の「なんで作家って仕事を選んだんですか?」に対し蝶矢先生の「自分が納得できる地獄を選んだだけだよ」
蝶屋先生の「作家ってさあ」「いわゆる人気商売じゃない だから大人数に届けるイメージあるけとさあ」「案外一対一」「誰か一人に届けばそれで良かったりするよねー」
全部、今まさに絵や漫画描いてお金を稼ぎ始めた私に刺さりすぎました。
頑張ってんな。
みんな。
藝大も大学だから学生を押し上げてくれんと救いがないな。
寄り添ってくれる先生もいて本当に良かったわ。
この課題に与えられた日数はどんだけか知らんが、若者が期限付きでアウトプットばかり求められる苦しさよ…涙
夜の仕事をしたり実際の世界を学ぶ
君もっと自分の才能 信じたらどう?
作家って 誰か1人に届けば それでよかったりするよね