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サユリ 完全版

【映画化決定!
2024年夏全国公開。
監督 白石晃士】ようやく念願の一戸建てに引っ越した神木家。
だが、引っ越し直後に父親が心臓発作で死んでしまう。
それを皮切りに次々と怪異に襲われ、姿を消してゆく家族。
残された長男・則雄と祖母は、家族を次々と殺した「霊」に復讐を誓うが…。
※本作品は「サユリ」全2巻に描き下ろしエピソードを加え再編集したものです。
作品内容が重複する箇所がございますので、ご注意下さい。

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コメント

  1. user より:

    前半は、絶望しかない不条理ホラー。

    後半は、人間の物語。

    押切作品の傑作のひとつ。

    追加の書き下ろしは、ストーリーには直接影響しないが、これにより後半の勢いが増したと思う。

    アクション要素もありつつ悲しく切ないホラー。

  2. user より:

    ばあちゃんが最恐にして最凶の妖怪だった。
    老人力大爆発。

    壁の中から聞こえてくる弟の悲鳴とかトラウマシーン盛り沢山なのに、ばあちゃんが本気出してから悪霊がびびって霞む勢いで無双が続く。

    そりゃ生きることに背を向けたひきこもりの小娘より、激動の数十年を死に物狂いで生き抜いたばあちゃんのほうが怖いし強いわ。

  3. user より:

    物語の前半は嫌な雰囲気のつきまとう正統派ホラー。

    後半では帯に書いてあった前代未聞のカタルシスとの煽り文その通りで恐怖感は一気に下がる。

    作者自体そういった思惑の作品が描きたかったと言っているが、全編ぶっ通しでホラーな「サユリ」も読みたかった。

  4. user より:

    読み終わった後に抱いた、最初の感想を偽らずに書くと、「失敗した」である
    私は読むタイミングを完全に間違えた
    これだけの質が高いホラーであるなら、もう1、2か月は本棚の積読コーナーで熟成させて、8月に読むべきだった
    ともかく、凄い
    帯にある通り、確かに、これは漫画史に刻まれて然るべき、描き手の、押切先生の魂が籠っている
    最早、漫画家の才能云々は関係なく、人間そのものの本質が純粋でなければ、ここまで、私ら読み手の毛穴をブチ開いて、変な液体が出てくるほどのホラーは描けまい
    誤解を恐れずに言うと、個人的な漫画の好みとしては、ひよどり祥子先生の『死人の声をきくがよい』の方を推す。
    けれど、ひよどり先生が藁人形と五寸釘をチラつかせてきても、私がホラー漫画として上だ、と断言するのは、コチラの『サユリ(完全版)』だ
    押切先生が、得意とする、おぞましい本性を持つ悪霊が生きている人間を苦しめまくった挙句、いよいよ、キレた人間に逆襲をかまされる、そんな生者と死者の応酬の中に物悲しさを漂わせ、ほろ苦いハッピーエンドで締めくくる、そんな流れの作品である
    ともかく、サユリがとことん怖い
    この家に来てしまった家族が次々と追い詰められていき、本願でない死を押し迫られた恐怖で歪んだ顔が、彼女の悪質さを如実に物語っている
    しかし、所詮は悪霊。
    人間が持っている正の怒りには敵わない
    藤田和日郎先生や尾田栄一郎先生の作品でもそうだが、強いジジイとババアが登場し、活躍する漫画ってのは本物、と言いきってイイ、と私は思っている
    年長者として正しい姿勢でいる、真っ当な老人は、素直に尊敬でき、その経験を継ぎたい、と思わせてくれる
    この『サユリ(完全版)』でも、序盤でこそ痴呆が進んでいたバアさんが、最後の家族のピンチで正気どころか、かつての暴君っぷりを取り戻し、家族の敵討ちをすべく、手段を択ばずに無双している
    やっぱ、ジジイ、ババアは見縊っちゃいけねぇわ
    バアさんの悪霊退治っぷりにスカッとできる一方で、家族から幸せな日々、未来を嫉妬から奪い去ったサユリに対しても、どこか、憐憫を抱いてしまう
    もちろん、死んでからも、理不尽な恨みで現世に自身を縛り続け、無関係の人間に狂気を向けていた以上、同情は出来ない。
    しかし、生きていた頃の辛さ、死んだ理由を知ってしまうと、どこかしら、憎しみも欠け落ちてしまう
    そんな“可哀想な悪”の描き方が巧いのも、押切先生だ
    私はこの作品を、完全版で読んだので、書き下ろし部分が分からないのだが、漠然とながらも、これでこそ、『サユリ』と思うラストだった
    現在は何本か、連載をお抱えの押切先生だろうが、余裕があったら、ヤングアニマルに読み切りを一本、描いてくれないかな、と思っている。
    何故、ヤングアニマルなのかと言えば、週刊ヤングジャンプと一緒に定期購読している青年誌なので。
    押切先生を決して見縊っている訳じゃないのだが、正直、今のYJには、押切先生ですら割り込む余裕がないと思う。
    その反面、ヤングアニマルであれば、さすがに羽海野チカ先生、西川秀明先生、重野なおき先生などの上位陣は無理にしても、下位陣の連載作家からなら、その席を奪う事が可能だ、と確信している
    この台詞を引用に選んだのは、正に、内容にかかわらず、多くのホラー漫画を執筆してきた押切先生の色、いわゆる、押切イズムを濃く感じられるものだから。
    押切先生も、きっと、理不尽な死が空から降り、友達も故郷も灰燼に変える業火が猛威を奮う、あの時代を生き抜いたからか、境界線の“向こう側”にいる「何か」の気配を、私らより感じ取る事が出来る身近な年長者の、こんな生き方を見て憧憬を抱き、そんな風に生きてやろう、と決意しているんだろうな、と思えた。
    人が人であり続ける努力を惜しまなければ、死んだ者が放ってくるドス黒いプレッシャーに負ける事なんてないんだろう。
    やっぱ、立派な老人には学ぶ点が多い
  5. user より:

    素晴らしい!
    これぞ押切蓮介炸裂の漫画。

    ゆうやみ特攻隊の様な、ガチホラーなんだけど熱くたぎるこの感情。
    まちがいなくこの作者にしかない描けない世界観。
    前半と後半のジャンルが交差する感覚。
    最高でした。
    ババァが最高。
    映画も楽しみにしてます!

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